海外生活や海外駐在となってから、夫がモラハラになったという話をよく聞きます。
海外赴任となることで給料や待遇が上がった男性は、周りを見下してしまう傾向にあります。
相手からモラハラを恒常的に受け続けていると、優しい人や夫婦関係を大切にしている人ほど、悪いのは自分であると考えるようになってしまいます。
また、自分がモラハラにあっていると気が付かずに、相手がすべて正しいと感じている場合は、自己肯定感を失い、相手を優先するあまり自分の意見を言えなくなって、さらに精神的につらくなります。
もし心当たりがある方は自分のパートナーはモラハラ行為ではないか、と考えるようにしてください。
そして、相手との付き合い方を検討する必要があります。
モラハラとは
モラルハラスメントの略で精神的暴力のこと。言葉や態度による嫌がらせです。
相手を支配して思い通りにしようとしたり、相手の心を傷つけたりするものです。
・相手の考えや意思を否定する
・常に自分は正しいと思っている
・不都合なことがあると、相手のせいにする
・相手の大事にしているものを雑に扱ったり、勝手に捨てたりする
・収入があるにもかかわらず、無理な節約を強要してくる
・相手の家族や友人の悪口を言う
・相手に完璧を求める
・家の外では全く問題なくうまくやっている
夫婦喧嘩は、一時的な感情の衝突で、仲直りすれば二人の関係は正常化します。
モラハラは、継続的に相手を支配しようとする行為です。
夫婦は対等であるべきなのに、相談できない、話し合いができない傾向にあれば、それはモラハラかもしれません。
■もしかしたら自己愛性パーソナリティ障害(人格障害)かも!?
モラハラとよく似た傾向のある、自己愛性パーソナリティ障害という場合もあります。
・自分が特別だと考え、自己中心的である
・自分自身を常に評価していて、他人からの承認を求める
・他人を見下したり干渉したりする傾向がある
・自分以外の人の感情や価値観に共感できない
・自分の自尊心を傷つけられた場合は攻撃的になる
海外生活はモラハラされやすい環境下にある
「ストレスを受けやすい環境」「閉鎖的な環境」「限られた人間関係」で心が不安定になりがちになります。
この環境は海外生活に当てはまりますよね。
そんな環境においてはモラハラを受けやすいということを覚えておきましょう。
その上でモラハラを攻略して上手く対処できるようにしましょう。
モラハラされやすい妻の特徴
モラハラというとモラハラされる側にも特徴があります。以下のような特徴にあてはまれば夫の思うつぼになっているかもしれません。
・自分に自信がなかったり、主張するのが苦手な人
・自分の考えや意見を相手に伝えても否定されることが多く、伝えることをやめてしまった
・自分の行動の基準が「自分がしたいかどうか」ではなくて「相手が気に入るかどうか」になっている
・お前が悪いと言われれば、そうなのかもと思ってしまう人
・夫の言うことはかなえてあげたいし夫の言うままに行動してきた人
・荒波を立ててまで自分の意見を言わず、怒らせるくらいなら譲ったらいいと思っている人
夫に依存した環境で自立できていないため、自己肯定感が低くなる。だからこそ争いたくないと考えてしまう。駐在妻が陥ることが多い状況と言えるでしょう。
実は私、はじめは実感がなかったのですが、モラハラされていることを後々に実感したうちの一人です。
自分も上記の特徴がほぼ当てはまっています。
モラハラ夫の対処法
結論として、モラハラをやめさせるのは、難しいです。
モラハラは長期化しやすく、本人がモラハラをしていると自覚しやめようとしないと一生続きます。
伝え方を工夫してみる
相手の気を悪くしない言い方で、自分は嫌な思いをしていることを伝えてみよう。
例:”ちょっと聞いてほしいだけなんだけど”など初めに伝えてから本題に入る。
私は〇〇だと思った、私はこう感じた。など自分を主語にして話す。→あなたがこうしたから悪い。など相手を主語にして伝えない事。
相談窓口を利用してみる
辛いと感じたらだれかに相談できると安心しますよね。身近な人では言いにくい場合は相談窓口を利用してみるとよいでしょう。
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モラハラの記録をつける
モラハラは証拠に残りにくく実証されにくいとされています。録音ができるのがベストですが難しいことも多いでしょう。モラハラの記録としてこまめに日記をつけておくのもおすすめです。
何かの際に常に先手を打てるよう、相手のモラハラを実感したら記録をつけましょう!
「自分」にフォーカスし、自分を整えておく
モラハラされやすい妻は、優しく他人を優先する方が多い傾向があります。そんな方は相手に合わせる日々の中、自分を見失っていないでしょうか?自分の焦点を当てて、整えましょう。
・まともに相手にしない。自分が強くいること。
・相手の意見が正しいと思わず、一回考えるクセを。
・自分のところはまだましだと他と比較したりして我慢しない。大事なのはあなたの気持ち。
・自分はどう思うのか、どう感じるか、どうしたいか、を常に意識する
もしかしたら、答えは自分の中にある可能性があります。自己理解を深め、常に自分を意識することで、モラハラが気にならなくなるかもしれません。
私は、自分がどうしたいのか?を常に問うように意識すると、自分の気持ちが分かって少しずつ主張できるようになりました。
「モラハラ」にばかり気を取られていましたが、自分で自分のことを決められる人生を送れるようになりたいと思うようになりました。
逃げたほうがいいケース
対処法やノウハウを頭にいれたところで、どうしようもなく、離れたほうがいいケースもあります。
傾向は以下の通りで、こういう傾向の強い方との生活は、自分のほうが先にやられてしまう可能性が高いので離れることを先に考えましょう!
・相手の気持ちや人格を否定する
夫婦だって考えや価値観が違って当たりまえ。それを受け入れられないのは奇妙です。
・お金の話ができない
いくら収入があって、どのくらいのペースで貯めていく、など家計を共にする夫婦だとしたら、話せないのはおかしい。
・なんでも制限してくる
仕事・趣味・好きな事や夢、時間やお金の使い方など、相手を制限するのはおかしい。
まとめ
夫婦関係で、相手がモラハラかもしれない?と思い始めると、どうしたらよいか迷いますよね。
モラハラは長期化します。
解消することを目指す場合も、長期戦になることを覚えておきましょう。
悩んだりはけ口がない場合、私でよければお話聞きます。お気軽にメッセージください。Twitterもやってます(ID:Shrekbay22)
一緒に辛い状況を乗り越えましょう。